仏像の木材はどのような木材が良いのか相談がよく来ます。
ホームセンターで買って後で後悔したという話しも多いです。
木材の目利きはなかなか難しいところがあります。
個人的には木目が細かく質感の良い木曽檜。また針葉樹で柾目の木目をお勧めしています。その他の木材で、楠、桂、山桜、イチイ、青森ヒバ、カヤなども使う事もあります。
今回はヒノキに限定して説明していこうと思います。
<まず木材は極端に言うと柾目と板目がある>
・柾目とは真っ直ぐに木目が出ている木材です。
柾目は板目と比べて彫りやすい。
・板目とは木目が平行になってない。山形や波形の木目の模様が出ます。この模様が顔に出ると見た目が悪くなります。工芸の場合は木目を利用して彫る場合があります。
では、どのように木を切ると木目が変わるのでしょうか?
手書きで申し訳ありません。図で説明します。

図で分かるように柾目で切ると長い材料がとれなくなります。
その分、少し高価になります。マグロで言う大トロの様な所です。
では普通のヒノキと木曽ヒノキの違いは?
木目の幅と質感が全く違います。また色ムラが少ないので見た目も良いです。写真で確認して下さい。

木目が細かい方が密が詰まっているので彫りやすくなります。写真でわかるようにふつうのヒノキですと少し茶色のむらが出てしまいます。
<他に注意する事>
・木材を使う方向
立っている木を輪切りにした部分を木口といい、その部分は
・木材の節や木目
木材に節があると、その周りは彫刻が難しくなります。また、それ
また木目が極端に斜めに流れていたりするのも彫りにくいです。
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