石川県 能登半島地震 仏像応急処置

当工房は能登半島地震によって破損した仏像の応急処置活動をしています。

今回は仏像の修理ではなく国の文化財レスキューの支援の活動になります。

能登半島穴水町の仏像の応急処置も終わりが見えて来ました。
次回は違う町へ行きます。

活動の様子です。

破損している仏像の現状確認をします。
仏像は台座、光背、本体に分かれています。箇所に応じて応急処置する道具や方法も変わります。

 

現状をチェックし、どのように進めていくかを決めます。

 


美大生アシスタントにも共有し各自で手順よく進めてもらいます。台座は乾燥時間を多くとりたいので最初に手をつける事が多いです。使用する接着剤は膠になります。

不動明王の台座、光背、台座。


大日如来坐像 こちも破損が多い。

 


観音菩薩像 こちらも台座の破損が多い。

 


薬師如来坐像 手の破損と台座の破損。


他に弘法大師像もあります。似たような状況です。


それぞれ各自で手順よく進めていきます。気をつける点や使用する道具や乾燥時間などを共有し逆算して進めていきます。日帰りなので、その日で全て終える段取りになります。

応急処置の様子。

 


左側に大日如来坐像、真ん中が不動明王像。無事に安置出来ました。
安置する場所が高い所なのでいつも緊張します。


手前に観音菩薩像と薬師如来坐像も安置し完成

奥に弘法大師もいます。見えないですがこちらも無事に完成しました。

仏様が嬉しそうです。



当工房では地震による被害以外の仏像の修理のご依頼も多くあります。ご希望の方は気軽にご連絡下さい。

<工房 仏師 坂上俊陽>

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