今回のお仕事は兵庫県姫路市のお寺様からのご依頼です。
ご縁に感謝します。じっくり時間をかけて彫り出した仏様の様子を紹介したいと思います。よろしければご覧ください。最後に工程動画を載せておきますので、そちらもご覧ください。
ご依頼の仏像は毘盧遮那仏。びるしゃなぶつと読みます。東大寺の仏様で有名です。
今回の仏様も多くの方の祈りの対象となる事を祈って彫り出していきました。
図案を描きご依頼主と何度もやり取りをし図案を考えていきます。そして丁寧に木へ描いていきます。
木から彫り出す前に木取りをします。
大きい木材から仏様、台座、光背となる場所をイメージして切っていきます。ここから彫り出していきます。その様子は後ほどの動画でご覧下さい。
叩きのみを使い木から仏様を出していきます。一気に形を出していきます。
台座、光背も彫り出していきます。左右対称を意識していきます。
荒彫り後の状態です。だいぶ雰囲気が出てきます。この状態も個人的に好きです。
細かい彫刻を施していきます。光背や台座も。
仕上げの工程です。今回の仏様は螺髪(らほつ)の渦も彫り出していきます。ここが苦労しました。欠けてしまうとその部分だけバランスが崩れるので丁寧に彫り出します。
最後に眼を入れて完成です。
台座と光背を合わせるとこの様になります。
無事に安置出来ました。
多くの方の祈りの対象となることを願っています。ご縁を有難うございました。
【全工程動画はこちら】
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仏師 坂上俊陽
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