仏師が彫る木彫りの阿弥陀如来坐像

今回は個人のお客様からのご依頼です。

阿弥陀如来坐像の念持仏になります。

 

阿弥陀如来とは

人々をあらゆる苦難から救い、極楽浄土へと導くとされています。

 念持仏や仏壇に入れるお客様が多いです。


また仏像を見る際に手の形に注意してみてください。手の形ちは二つの指で輪っかをつくるようにします。

釈迦如来坐像は見た目が似ていますが手は輪っかをつくっていません。お求めの際はお気をつけください。

 

 

今回、紹介する阿弥陀様の使用する木材は木曽檜になります。

普通の檜と違い木目も細かく質感も良いものになります。木目が荒いと木の線が顔に出ているように見えてしまいます。


実際に木から仏様を彫り出します。正面と側面の輪郭を出します。

使う木材によって刃物と砥石を使い分けることもあります。

 

 

檜は刃物をしっかり研ぐ必要があります。

  


荒彫り

出来る限り、叩きのみで形を出します。小さいのでしっかり固定して彫ることが大事になります。


ここまで彫り出します。
小さい平のみを使用すると良いです。

 

   

 

台座も彫り出します。

台座は左右対称を意識して彫り出します。細かい工程が多いのでしっかり刃物を研ぎます。





 

次は光背

   

透かし彫りになります。

お客様のご要望で故人の好きだったお花を彫りました。

 

台座と光背を組み合わせて完成。

 

台座は少しシンプルで光背は花を加えた阿弥陀様が出来上がりました。

 

出来上がる工程を何度も確認してもらいその都度、あたたかいお言葉をいただきました。きっとお優しい人なのだろうと思いながら仏様を彫っていきました。不思議と仏様も優しい顔になりました。

 

ご縁をありがとうございました。

 

出来上がる様子を動画でまとめました、よろしければご覧下さい。

 

 

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