仏師ですが、獅子頭を彫って欲しいという注文や修理できないですか?という問い合わせが多いです。
もともとは木彫の盛んな井波彫刻で技術を習得したので、獅子頭の勉強もしているので獅子頭の仕事も手がけています。 今回は獅子頭の耳が破損したので直したいという注文です。 こんな割れ方をしています。
こちらは富山県の獅子の耳です。金沢に住んでいると加賀獅子の修理の話も来ます。富山とは形が違うので、そういう所も頭に入れて直すのです。
どうやって割れた所を補強したのかは秘伝の技なので内緒。 今回は予算の関係もあったので、呂色漆ではなく塗り立て漆を使って完成!
呂色漆というのは漆を塗った上から呂色炭で磨いていく技法で、とても上品な仕上がりになります。しかし手間がかかるので高い。今回のは、乾燥しても光沢のある塗り立ての漆で仕上げました。 最近は、石川県の方が獅子頭の相談に来ます。 仏師ですが困っている方がいるのであれば何とかしたいと思います。
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